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あらすじ
長崎県佐世保市を舞台に、
過去の父による母への暴力から、ただただ母を守る
ためだけに強くなろうとした青年が
強さとは何か?
優しさとは何か?
という強さへの矛盾、葛藤を抱えながら、
傷ついた家族の絆、
崩壊した部活の仲間との絆を、
幼い頃、父に勧められ始めた大嫌いな【空手】を
通して再生していこうとする物語。
テーマは「強さとは何か?」
守れるだけの強さがあればいいと思っていた青年が、
空手を通して得た<強さ>は、 父が母にしていることと
同じなのではないかと矛盾を感じる。
そんな矛盾から、【強さとは何か】という
ところに、着眼点を置く。
人は生きる上でたくさんのことに耐えている。
耐えるにはそれなりに強さが必要になる。
傷つけられる、我慢する、諦めない、信じる。
生きる上では苦しいことの方が多い。
「どんなに苦しくてもいつかきっとよくなる時がくる」
母がよく口にする、ありきたりでキレイごとかもしれない言葉。
しかし、それを信じてもう一つ我慢した先にある何か。
世の中にはその一歩手前で諦めたり、
我慢できなかったり、
最悪踏み込み過ぎて、取り返しのつかない事態を招く
ことが多々ある。
もう一歩我慢して得た何かをもって踏み出す一歩。
その先にあるもの。
父の暴力と自身の空手の強さへの矛盾に葛藤する様から、
強さの意味を描く。
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